迷惑なキューピッド

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間違えないでほしい。 私はいわゆる、ブス専ではない。 告白せねばならない状態に陥ったのだ。 ことの発端は、あのロボットが投げかけた質問だ。 「お前、好きな人いるの?」 なんて中学生らしい一般的な、一般的すぎる質問だろう。 私はもちろん、好きな人などいない。 ロボットは、何度も同じ質問をした。 壊れたロボットごとく、何回も、何回も聞いた。 面倒になった私は、返答として、ロボットのイニシャルを告げた。 結論から言えば、後悔しかない。
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