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今の時間は夜の一時で、いつも夜遅く3時ぐらいに寝るのが当たり前の俺はこんな時間に掛かってくる電話にビックリした。その次に怖くなった。
俺は面倒臭くて音量を動かさないから音が出ないってことはない。だから、なぜ非通知から着てるのに音が鳴らないのだろう?と不思議におもった。
出ようか出まいか迷っているうちに何故か通話状態になっていた。それに、スピーカーにもしていないのに手で持っていてもその声は聞えた。
『ゴミ…ーゴミ…ー』
ん?最初は何を言っているのか分からなかった。ブツブツ呟いているだけで…ー
『もしもし?』
…
…
『殺してやろうと思ってたのに!!!』
ブチッ
しばらくの沈黙が続いてからの大声だったのですごくビックリした。誰かわからない奴に怒鳴られたとイライラでした。
次の日友達にこんな事があったと話してみた。
『夜の一時?ゴミ?ゴミって??なんだそれ!あ…でも似てるのなら知ってる山神様…』
『山神様?』
そんな神、聞いたことなく初めて聞く神に不信感を抱いた。
友達の話によると山神様とはその名の通り山の神だそうだ。しかし、厄介なことに山を荒らした人に、荒した方法を連呼しながら災いを引き起こす神だと言っていた。
『例えば!その山の木をメッチャ切ったとするじゃん?すると、木が木がってね今回はゴミ?』
『山を荒らすねぇー?俺らのとこ山近くにないじゃんってか俺ゴミ山に捨ててないし』
俺がそう言うと友達も納得するようにうなずく。
そう、俺の家は都会にあって、全くと言っていいほど山がない。
『そうだよな俺さ子供の頃◯◯村ってとこに住んでてさそこのお祖母ちゃんに言われたんだよねー〈山にゴミを捨てちゃ?ならねぇ?ぞ?山神様がお怒りになる〉ってねまぁ、あの村の言い伝えみたいなものだから』
その言葉で思い出すことがあった。
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