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家には入れないので裏庭に回ってそっから歩く。電柱は一個もなくとても不気味だ。
友達はずっと青い顔をしている。
『ねえ…声聞こえない…
ねえ…声、聞こえるよね…
さっきからずっと聞こえるんだ!【早く早く早く早く】って!』
友達はガタガタいいながら俺に助けを求めてくるが俺にはその声が聞こえない。
『早く行かないと大変そうだねぇ』
友達のお祖母ちゃんはのんびりとした口調だがあたりを見回して恐い顔をしていた。
くねくね道を通り山に入ると真っ暗で何も見えない。友達のお祖母ちゃんは持ってきた懐中電灯を俺と友達はスマホの懐中電灯機能を使って明かりをつけて登っていく。
『いっ!!…いってーてて』
もう少しでお地蔵さんが見えるかなってところで俺は何かにつまづいた。
そこにあったのはポットだった。そのポットはなにか見たことあるようなとても懐かしい感じのポットだった。
『あれ?これどこかで…』
拾い上げてみてみると落書きのようなものが書いてあった。
『これ…俺が書いたやつだ。』
落書きの横には俺の名前も書いてあった。それは、壊れて捨てたと聞いていたポッとだった。
『どうやらここのようだねぇ』
俺がポットに気が向いている間に友達と友達のお祖母ちゃんはあたりに明かりを照らしていた。
そこにはゴミの山があった。
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