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粗大ゴミを片付けると結構スッキリしてきた。暗闇に目がなれたのか懐中電灯もいらなくなった。
『なぁ!いいだろ…俺らは片付けてるんだよ!!こいつのお祖父ちゃんのしたことを、関係ないのにこいつも押し付けれて、さっきからうるさいんだよもう!…』
友達はいきなり叫びだした。
『なに、どうした…』
『ずっと聞こえるんだ、不安にさせるかもと思って、お前が聞こえないならいいかもって思ってたけど!でも!もう…ー』
友達は涙を流してブルブル震えていた。
『女の人が怒ってる…ー許さない許さないってお前もお前もさっきのババァも殺してやろうかって…ー!!!』
その言葉に俺も怖くなる。カサカサと木の葉が揺れる音が余計に怖くなる。
今の時間は…ー後10分で昨日電話が来てた1時だ…
ゴミの山はもう細々としたものしかない。
パキッ…
パキッ…
パキッ…ー
だれかが上から降りてくる音がした。友達のお祖母ちゃんは下にいるから上から来ることはない。こんな夜遅くに誰かが降りてくるということはあるのか。
パキッ…
パキッ…
パキッ…
友達はもうしゃがんで耳をふさいでる。俺は何もできなくて頭が真っ白になった。ふとあたりを見回すとお地蔵さんがあった。俺はそのお地蔵さんの前に行くとさっきもらった手作りのお守りを持って拝んだ。
『助けてください!助けてください!助けてください!助けてください!助けてください!助けてください!』
パキッ
足音が止まって顔を上げる。あれ…ーお地蔵さんの後ろにさっきは見えなかった、
女の人名前が書いてある石が置いてあった…〇〇〇〇子
『私が殺そうと思ったのに』
耳の横で聞こえた瞬間、俺は気を失った。
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