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彼等は先を歩いていた 僕の三歩程先を   また他愛ない話(というか、また『黒』の一方的なお喋りなんだけど)をしながら二人は歩いていた   ここはさっきの場とは違い、薄暗い裏路地 僕は二人に案内されるようについていった   「黒、少々宜しいですか?」   「ん?何だよ」   『白』が後ろを歩く僕を少しだけ顧みて止まり、閉ざしていた口を開いた 『白』が止まったせいで、『黒』も僕も足を止める   ……僕、何かした?   「魔女の許へ……彼を連れて行きたいのですが……」   「え、『紅』のとこ?……いいけど何で」   元々キツい目を、更にキツくして『白』は僕を見た 『黒』は『白』の発言にあからさまな態度で嫌そうに『白』を見る ……ねぇ、白さん……僕何かしましたか?   「私達だけでは、酷く粗い選別しか出来ませんからね……なので、彼の許へ行こうと考えてみたのですが」   「……まぁ、な……なら二人で行けよ?俺アイツ苦手だからさ」   『白』の言葉に渋々といった様子で納得する『黒』 『白』は怒っているのか、ただ真剣なのかよく分からないけどその怖い顔を『黒』から前へと向けた  
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