3/5
前へ
/77ページ
次へ
一体、どういう事だ? で、でも椅子の一個や二個ぐらいあってもおかしくは無いはず あってけど、気付かなかっただけ うん、きっとそうだ   そんな僕をおかしそうに笑う『紅』 そして『紅』が少しばかりだけ後ろに退いた後にパキンと指を鳴らすとその瞬間、僕たちの間にフェードインしてくるかの如くテーブルクロスのキッチリ敷かれた円いテーブルとアンティーク調の椅子が二脚、何処からともなく[現れた]   「…………は?」   本当に、訳が分からなかった 何も無かった所にテーブルと椅子? なんで? 理解出来ない事に思わず思考が停止しかけた     何?魔法?マジック? 種は?え?えぇ?     「いや、魔法じゃなくて魔術だ。魔法も使えなくはねぇがな」   ……はい? えっと、今何と仰いました?   「ん?だから魔術だって」   ……あれ? 今僕口に出してました?   「いいや?」   「………………っ!?!?」   流石に引いた 内心とかじゃなくて、思い切り物理的に後ろに引いた   無論、椅子ごと
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加