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  「ほら、こいつもそんなぴりぴりしたお前苦手だってよ」   「言ってません!思ってませんっ!!」   改ざんして言うなよ!! 死亡フラグ立つだろ!?   不機嫌そうな表情のまま『白』は僕を見てゆっくりとテーブルに近付いてくる 僕は思わず竦み上がり慌てて顔を少しばかり逸らした   でも『白』は何を言う訳でもなく、仕方なさそうに用意された椅子を微かに音を立て引くと諦めた様に座った   それを合図にしたかの様に薔薇の様な甘い香りがふわりと鼻についた 視線を前に戻すと各自の前に淡い赤茶色の液体が入ったティーカップとソーサーがあった 多分、紅茶か何かなんだろう   「さて……この[深紅の魔(クリムゾンウィッチ)]に何の用件かな?」   『紅』は椅子の背に凭れ、踏ん反り返りながらに問うた 『白』は呼応するかの如く言葉を返す   「……私に、いや私共に手違いがなければ[綴り手(デウス)]の役職が埋まりました」   「……あの永久の空白である最後のピースが、コイツだと?」   「その審議を、問いに来たのです」   『紅』は、あの余裕たっぷりだった笑みを消して『白』を見つめる 『白』は酷く真剣な顔で僕を一瞬見てから『紅』に言った                           これから一体どうなるの!?                    
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