1/4
前へ
/77ページ
次へ

  「あ、ダフ」   「その名で呼ぶな」   「テメェのは紅茶じゃねぇからな?ちゃんと日本茶だからな……確か駄目だったろ」   はたと気付いた様に、『紅』が軽い調子で唐突に話を切り出した ……それは物凄くどうでも良い事 てか『白』そのナリで紅茶駄目なんだ…… ……に、似合わない……   「だろ?似合わないにも程があらぁ、しかもコーヒーなんてミルクと砂糖たぁっぷり入れてやんねぇと飲まねぇんだよ」   『紅』はクスクスと笑いテーブルに両肘を突いて両手を軽く組み、僕を見据えて顎を乗せた ……僕の内心に答えながら 出来れば読まないで欲しい……   「えっと……甘党、なんですか?その……」   「お好きなように呼んで頂いて構いません……私が甘党では何か?」   「い、いやそんな事は……」   僕は何か言わなきゃと『紅』から目を逸らして笑いながら『白』に向けて言葉を紡いだ でも『白』はあからさまに苛立った口調で僕の言葉に応える 僕にも火の粉が掛かるのは流石にゴメンだ 仕方なく僕は小さな溜息を吐いて押し黙る  
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加