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二人は明らかにその空間から浮いていた
実際、カフェに居る人々の視線だけではなくその異様さからだろうか、店のテラスの前を行き交う通行人の視線まで集まるだけ集まっている
そのせいか、あまり人の居なかった店内も今や満員らしい
「……目立ってる……」
僕はそのカフェの前にある細い道路を挟んだ向かいの洋服店の中で呟いた
僕もあの二人に惹かれたクチ
でも、彼らの近くにいくのは少し勇気がなくて行けなかった
だけどここもちょっと苦しい、お洒落な店内にはあまり似合わない格好で店内に居るからだ
とりあえず、僕はずっとでは無いけれどガラス越しで彼らを見ていた
二人には何か無理矢理にでも人を惹き付ける力でも有るのだろうか?
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