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「菊端が仲間になるのを早く了承してくれたのはよかった。あまり時間を掛けないで哨戒士を集めたい。」
「そうやな。いつ姑獲鳥が活動時期に入るかわからへんし。」
ゴールデンウィークも終わりに差し掛かった休日、爺様と爽矢さんの会話を、僕は黙って聞いていた。
ここは本家、爺様の居室だ。清子さんのところにお邪魔してから初めて、僕らは三人そろって話をしている。
本当はここに菊端である健も参加する予定だったのだが、季節外れの風邪にかかったためおやすみだ。
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