第六幕

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「三人ともですか?」 「ああ。儂は先々代、健也は先代と面識がある。そして雄一は――。」  爺様がそこで一旦言葉をとめ、伺うように雄一さんの方をちらりと見た。雄一さんはわずかに首を縦に振って、後の言葉を引き継いだ。 「私は史上で初めての哨戒士の子どもであるとされとるんです。」  無表情でそう告げる雄一さんの表情は相も変わらず。その鋭い視線も、ピンと伸びだ背筋も変わらない。  まるで業務連絡するように淡々と放たれた言葉に、一瞬その意味の理解が遅れた。 「…え?」  思わずそうもれた問いかけは無理からぬことだと思う。  健も眉を潜めて、言葉の意味をはかりかねているようだった。
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