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なるほど確かに。じゃあ健同様、不登校の人を選んだ方がよかったか。
でも資料に不登校の人っていたかな?
しかし爺様は首を横に振った。
「不登校になっている一族の人間、大学に通えていないやつや働けないで家でごろごろしてるやつも調べたが、原因がいじめだったり親との不仲だったりはっきりしとった。
胡蝶の可能性も菖蒲の可能性もない。」
「じゃあ、菖蒲って人が誰か、どうやってわかるんです?」
僕の問いかけに対し、爽矢さんは少し逡巡するそぶりを見せゆっくりと言葉を紡いだ。
「あいつは…菖蒲は、聡いやつだ。いずれ出てくる。今は捨て置こう。胡蝶の方が力が出現たとき、特徴が出やすい。」
「?」
その言い方に少し引っ掛かりを感じた。
どこか、菖蒲を少し軽んじている…?
「まあ、どちらにしても今の段階で自分から哨戒士だと申し出ていないなら、高天のほうから探しに行って確かめなければならない。どちらかを先に確かめにいくなら胡蝶の方がいいやろ。さ、高天が挙げた五人の内、誰から見に行く?」
爺様がそう尋ねる。僕はううんと唸って、自ら選んだ五人の情報をよく確認する。
「そうですね…じゃあ。」
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