第七幕

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「まあ、菖蒲のことはまた幹部会でも聞いてみるとしよう。」 「そうやな。ああ、あと封印のほうももう一回かけてくれや。」 「わかった。」  爽矢さんの返事に爺様は満足げに頷いた。  封印――。そういえば以前にもそんな話が出てたな。 「封印って、僕にもできるんですか?」  思わずそう口走っていた。爺様は少し驚いたように僕のほうを見やる。  爽矢さんも、右の眉を少し上げた。 「なんなら来るか?一緒に。」 「え?いいんですか?」 「まあ、支障はないだろう。確かめたいこともあるし――。まさかお前から封印についてくるというとは思わなかったが。来週の日曜、暇か?」 「ええ。」 「それなら行こう。10時に上賀茂さん集合で。」 「え、上賀茂?」  上賀茂神社って…バスで行く以外の手立てがないんだが。地味に遠いんだよな。本家からは。 「ああ、上賀茂の…馬の前で。」 「馬?」 「うん、馬。じゃあ今日は遅いから解散!」 「え、馬?馬ってなに?」 「行けばわかるよ。」  それだけいうとさっさと爽矢さんは出て行ってしまった。  馬って何?  そんな疑問を視線に乗せて爺様を見ると爺様は大爆笑をしていた。
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