第三幕

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「それで、納得したか?健。」 「…はい。」 「じゃあ続きだ。 俺たち哨戒士は数十年に一度御剣家か神薙家に生まれて姑獲鳥(うぶめ)を相手にすることを運命づけられている。それは理解したか?」 「まあ、なんとか。」  ちなみに僕も右に同じ。 「だから健、お前もそれに従ってもらう。 そして姑獲鳥に相対した時、生き残って、かつ高天を守れる程度の体術は身につけてもらう。そして今高天の力でなんとか抑えてもらっている力、自分でコントロールできるようになれ。」  横で健が息を呑む音がした。 「…そのさっきから話に出てくる姑獲鳥っていう生き物なんだけど、それって結局なんなんすか?」 「さっきの説明の通りだ。人の血肉をすする、人間と同程度の知能を持つ鬼だよ。」 「写真とか…ないんですか?」
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