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「それで、納得したか?健。」
「…はい。」
「じゃあ続きだ。
俺たち哨戒士は数十年に一度御剣家か神薙家に生まれて姑獲鳥を相手にすることを運命づけられている。それは理解したか?」
「まあ、なんとか。」
ちなみに僕も右に同じ。
「だから健、お前もそれに従ってもらう。
そして姑獲鳥に相対した時、生き残って、かつ高天を守れる程度の体術は身につけてもらう。そして今高天の力でなんとか抑えてもらっている力、自分でコントロールできるようになれ。」
横で健が息を呑む音がした。
「…そのさっきから話に出てくる姑獲鳥っていう生き物なんだけど、それって結局なんなんすか?」
「さっきの説明の通りだ。人の血肉をすする、人間と同程度の知能を持つ鬼だよ。」
「写真とか…ないんですか?」
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