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「いや、群れといってもほとんど家族程度の大きさだ。その家長に俺たちは名前を付けている。今確認されている2つのコロニーの家長は茜と瑠璃。
俺たちが特に注意すべきは瑠璃の方だ。」
「何故?」
「瑠璃のコロニーは積極的に人間の社会に入り込む特徴がある。規模も大きい。」
「そんなやつをどうやって倒すんです?」
僕の質問を、爽矢さんは一笑にふした。
「倒すなんて考えてねえ。
俺たちがやるべきことは奴らを人間社会から追い出すことだけだ。まあそれが難しいんだが。」
「具体的になにするんですか?」
健の声は震えたままだ。そんな健を爽矢さんはじっと見つめている。爺様も真顔だ。しばらく逡巡するそぶりを見せた後、爽矢さんは口を開いた。
「…暗殺。」
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