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息を付きしばらく横たわっていると足音が聞こえた。
部屋の前でその足音は止まり向こうから母が呼びかけてきた。
「高天、叔母さんから電話来てるよ。タケちゃんのことで話しときたいことあるんやて。」
「え…。」
慌てて外に出て電話をとると恐縮しきった叔母さんの声が聞こえてきた。
『ああ高天ぼっちゃん、勘忍ね。
ちょっと…健がね、また体調悪うなってね、また色々音が聞こえしんどいみたいやの…。あのこの間来た神薙の…。』
「爽矢さんですか?」
『そう、その方。前みたいになんとかしてもらわれへんかなあ?』
「…。」
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