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何とか四条を抜けて川端通りを下がって行く。
京都タワーが右手に見えてきてそれを通りすぎたところでJRと京阪電鉄の線路が見えるようになるとようやく目的地だ。
外部駐車場に車を停めて院内に入る。エレベーターでそ3階に上がってA病棟に入る。
ナースステーションで面会の申し込みをしてみんなでぞろぞろ廊下を歩いていくとある部屋の前で50代くらいの男性が立っていた。こちらの接近に気が付くと彼はこちらに会釈をして合図をしてきた。
爺様が手を上げて声をかける。
「おう。京太郎。すまんな、忙しい時に。」
「いいえ。大型連休の分の代休で今は比較的体があいていますから。」
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