第四幕

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 あの子らの戦う相手である姑獲鳥(うぶめ)は、アメリカ政府にもぐりこみ、社会主義国との冷戦を進めていました。  日本にも入り込んで、学生運動にも関与していたようです。  あの子は学生運動をあおる姑獲鳥を牽制する役割を担いました。ベトナム戦争に向かった方もいたのですが、能力が能力だけに、国内での諜報を主に任されていたのです。  戦いの最中、他の哨戒士たちが次々死んでいきました。恐ろしく強い哨戒士があっさり、遺体も残さず死んでいく――。    あの子は悩んでいました。自分だけが安全な場所にいるのではないか、こんなのでは死んでいった仲間に申し訳がないと。
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