第1章

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ホテルに戻ってから、友人が露天風呂に入っている間にカメラをもう一度見直す。 一枚目、二枚目……問題はない。次だ。正直、恐ろしい。小さく映っていたものが大きく写る事だってあるのだ。 カチ、カチ、カチ……… 「…………っ!?」 画面にいっぱいに映ったのは、目玉も歯も鼻もないポッカリと穴という穴が空いた写真。悲鳴なんて出ない。携帯は衝撃的過ぎて放ってしまった。 「はっ…はぁ…はぁ…っ」 怖い怖い怖い怖い怖い。 だがしかし、友人が戻る前に携帯電話を手に取って写真を消さなければならない。
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