トンネルの友達

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次の日。 「よし。 行くぞー!」 私は気合を入れて、 叶え山のトンネルへと駆け上った。 「ハァ・・・ハァ・・・さすがに走ると、 き、 きつい・・・」 美心と行った時よりも長い距離に感じる。 「つ、 つかれたぁ~・・・」 なんとかトンネルの前まで来たが、 足が悲鳴をあげているのを 感じて、 その場にしゃがみこむ。 トンネルに入ろうと思っても 一人だからなのか、 昨日よりも恐怖がましていた。 「意地張らなきゃよかった・・・」 私は一歩ずつ、 トンネルの中へ入っていった。 ピチャリ。 ピチャリ。 徐々に足元が見えなくなるにつれ、
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