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昼間でも幽霊が出てきそうな暗さ。
「一度入ったら帰って来られないんじゃないか」と思った。
「入ろ!」と勢いよく、
ぐいっと私の腕を引いた。
「えー・・・」
「やだ」と言いたかったが、
ここまで来たら言いたくもなかった。
美心に引きずられながらトンネルへ入って行く。
ピシャリピシャリと、
トンネルの中は何故か
水たまりが出来ていた。
(昨日は雨だったのかな?)
奥へ行くにつれて光りも遠のき、
足元も見えづらくなっていく。
「ま、
真っ暗だね・・・」
声が少し震えながら美心に問いかけると
「そ・・・そうだね・・・。
」
美心も声が震えていた。
すると、
突然美心の足が止まる。
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