2人が本棚に入れています
本棚に追加
「うっ。
そ、
それは・・・」
怖いとは言いたくない。
トンネルに負けた気がしてしょうがなかった。
そんな私の複雑な気持ちを知らずに
「怖いんだー?」と挑発するような口調で言ってきた。
さっきまで泣き出しそうになっていたのが、
嘘のように、
美心の表情は
嬉しそうに笑う。
それに対して私は変な意地を張った。
「こ、
怖くないもん! 明日一人で行くよ!」
つい、
勢いで言ってしまい
(うわぁああ・・・言っちゃったよ(涙))
自分で自分に後悔した。
さらに追い詰めるかのように美心が私の手を取り
「じゃあ。
約束ね!幽霊いるか確かめて!」
無理やり指切りをする。
「わ、
わかった!」
「言ってしまったのだからしょうがない」と思いつつ
恐怖を抑え込むように約束を交わした。
最初のコメントを投稿しよう!