度胸試し

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「うっ。 そ、 それは・・・」 怖いとは言いたくない。 トンネルに負けた気がしてしょうがなかった。 そんな私の複雑な気持ちを知らずに 「怖いんだー?」と挑発するような口調で言ってきた。 さっきまで泣き出しそうになっていたのが、 嘘のように、 美心の表情は 嬉しそうに笑う。 それに対して私は変な意地を張った。 「こ、 怖くないもん! 明日一人で行くよ!」 つい、 勢いで言ってしまい (うわぁああ・・・言っちゃったよ(涙)) 自分で自分に後悔した。 さらに追い詰めるかのように美心が私の手を取り 「じゃあ。 約束ね!幽霊いるか確かめて!」 無理やり指切りをする。 「わ、 わかった!」 「言ってしまったのだからしょうがない」と思いつつ 恐怖を抑え込むように約束を交わした。
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