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若い男は彩芽をソファーに座らせると自分も隣に座る。
そして彩芽を見つめながら話し出した。
その内容は彩芽が欲しかった答えだったが、内容に彩芽は愕然とした。
「君の名前は工藤彩芽24歳、OLをやっているんだったね」
「ええそうよ。どうして知っているの」と不思議そうな顔をする彩芽。
それには答えずに話つづける男
「君は父親に借金の肩に身売りされたんだよ。この私にね」と男はにやりと笑いながら言う。
「君の父親は私、この鬼頭組に借金をしていてね。それも1億円だ。返せないとわかると自分の命が惜しくなって君を私に1億で買ってくれと言い出したんだ。
私も、1億となるとね。ちょっとやそっとの女性ではだめだと思ってね。しばらく君を見ていたんだ。私は、君が気に入ったのでね。君の父親から一億円で君を買ったというわけだよ。今日から、君はここで住むんだ。ここが君の家になる。君は買われたけれど、愛人ではないよ。私の本妻にするつもりだよ。そのつもりでここで暮らしてほしい。私の親もその事は了承済みだ。そして色々と勉強してほしいこともある。私の妻としてふさわしい女になってほしいからね」と言うと彩芽を抱きしめる。
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