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「は、あんた何言ってんの?」
あとから入ってきた女の子が聡四郎を鋭い目つきで睨んでいた。
「え、あ、いや……これはその……」
聡四郎は、自分の状態をうまく説明できない。
「わ、私が悪いの!」
「なんでよ、明日菜は悪くないわ! こいつが勘違いしたうえに、かっこつけてるだけじゃない!」
「おい、おまえ、いきなりこいつ呼ばわりかよ! それになんだよ、勘違いって!」
「あんたこそ、初対面の女の子に向かっておまえ呼ばわりはないんじゃないの! わたしには留美っていう名前があるんだから!」
「わ、悪かったな……留美」
聡四郎は、留美の勢いに屈した。
「べ、別に、な、名前で呼ばれたって許さないから……」
-何なんですか、このテンプレみたいなツンデレ! それに色んなことが一気に起こりすぎて、意識してなかったけど、留美も明日菜って子とタイプは全く違うけど、モデル並みのスタイルとルックスだな!
「ま、まあまあ……留美ちゃん! どっちにしても、私が宮内くんにちゃんと説明しなかったのが悪いんだし……」
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