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「ねぇ、恵って疾風と付き合ってるの?」
「はぁ?」
「最近、仲がいいみたいだしいっつも一緒にいるから」
突然、隣の席に座ったひろちゃまがチョンと肘でつついて、興味津々に聞いてきた。
「疾風は幼なじみなだけだよ。それに疾風にはちゃんと好きな子いるし」
「そうなの?」
そこへ疾風がやって来てわたしとの仲を笑い飛ばした。
「恵が付き合ってくれって言ったら付き合ってやらないこともないけどさ」
「そんなの絶対言わないし!」
疾風と顔を見合わせて笑った。
疾風とわたしはこの関係が一番好きだった。
「そうだ、寒河江さんの店にこれから行かない?」
「ああ、今からか?まあいいけど。暇だし」
ひろちゃまは用事があるって行けなかったから疾風とふたりで寒河江さんのお店に向かった。
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