プロローグ

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俺はいつも考える。でもいつだって望んだ答えは見つからない。有耶無耶になって、有耶無耶になる。 「なぁ、ヤバくね?これ」 「超いいじゃん!一発抜いて頂きたい!」 「俺は若いギャル希望」 「ばっかだなー、この熟れ熟れの魅力がわからねーってガキだな」 最初は好奇心で。 その次は欲望で。 「舐めたい」 「むしろ舐めさせたい」 「いや、しゃぶらせてぇよまぢ」 「しゃぶるってエロッ!」 「オエッてさせたくね?」 「やーらーしーいー!つーかサド」 「男は皆サドだろサド」 今はなんだろ。 愛情か? 好きって伝えて、好きって言われて。 抱き合ってセックスしたら、それは恋人で、ならばそこにあるのは愛情で間違いない。 「だれかー!大学生のギャル紹介してー!」 「俺は熟れ熟れのおねーたまー!」 「俺はちんこしゃぶるってくれる変態」 「うちのポチなら舐めそうだぜぃ」 「柴犬にちんこ起たねぇっつの」 「この間可愛いって誉めてたじゃん」 「ビョーキになるわ!」 ちんこしゃぶる変態で、熟れ熟れのおねーたまで、俺の事が好きで。 あぁ、これって優越感。 「もーいっそ、人妻でもいい!」 「むしろの人妻だろ?欲しがった男がいるんだぞ?って事は優良物件だろ?」 「穴が中古なだけだろ」 「調教済みとかやだわ」 「でも、テク有りそう」 考える。 考えて思う。 良かった。やっぱり自分はラッキーなのだと。 「あーもーまぢセックスしたい」 「お前この間まで彼女いたじゃん」 「あー、なんかねー。うちのエロ本みて引いたらしいよ。で、いろいろあってフラれた」 「ウケる。どんなんだよ」 「SM、アナルファックつき」 「俺は好きだわ。つーかいろいろってなに?」 「最低とか言いながらチラチラみてるし、モジモジしてるからさー。いけると思ったわけよ」 「で?」 「本当は好きだろって言ったわけ。どうせ濡れてんだろって。したらばまさかの嫌いじゃないかもって」 「なにそれ、やべー興奮する」 「だからさ、押し倒してまんこ触ったらグショグショでさ。変態って罵ったら泣きながら帰ってった」 「かわいそー!ははっヒドツ」 「変態って誉め言葉じゃん?」 そんなことで怒られた覚えはなく、やはり恵まれていると嗤う。 あの人は自らねだる獣のような人だから。
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