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当然ながら伏せている状態なのでアイルの顔はよく見えない。
かろうじて見えたのは頭だけである。
「はっ、あーっ…」
胸や乳首をぬるぬると這いずり回っていたそれが、脇腹から腰へとどんどん移動していく。
もしかしてこれは下ベロなのか?
その柔らかさと心地良さに遠のきそうになる意識の中で私ははっと思った。
「ねえ、アイル、キス、して、くれる?」
その声の甘ったるさに自分でも吐き気を覚えてしまいそうだった。
そんな私の声に、アイルはゆっくりと頭を上げた。
その次の瞬間つぶらな瞳が私を捕らえるのが分かった。
「亜紀…」
アイルの声は確かに私を呼んだ。栄子に話しかけたのと同じ声で・・・。
そうか、こいつも所詮ただの男(?)なのだ。いつも同じ相手とばかりしていても飽きるもんなあ…。
そこまで考えた時、私の唇を何かがふさいだ。
それはものすごく柔らかな物だった。
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