私たちとアイルのやばい夜

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(こっ、これがアイルの唇なのか…!?) その口づけの柔らかさにくらくらしそうになる頭で、今さっきアイルに触った時のことをもう1度思い出してみる。 そう、アイルは人形である。その体はプラスティックのような物でできていたはず。 だから手で触れた時は堅かった。 そんなやつが、こんな柔らかな唇を持っているだなんて…! いったいこいつはどうなっているのだろうか? と、唇が離れた。たぶんそれほど時間は過ぎていないはずなのだが、それでもかなり長い時間唇を重ねていたような気がする。 ほっと息を付いたのもつかの間、再びアイルは唇を重ねてきた。そしてこんどは舌を絡ませてきたのだった。 どうやらさっきまで私の胸や脇腹を這い回っていた物はやはりアイルの舌ベロだったようだ。 それにしても、人形のくせに人間のように、いやそれよりもさらに滑らかによく動いている。 いよいよ脳の奥が痺れてきた。
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