プロローグ 理想の甘さ。

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「え、き、あはは、ジンさんがイケメンだから緊張しちゃいますね」 私のいつものペースも狂わされてる。 「そうか。まさかかと思うが――俺の事を忘れている、ということはないか?」 ――え? 忘れている? その前に、私、このイケメン外国人と知り合いなの? 「ど、どこかで会ったことありましたっけ」 「……」 「あの、私、ここら辺、最近越してきたんです。親の転勤で、使っていないマンションを管理代わりに住ませて貰っていて――」 「俺はお前に会いに来た。お前も同じ気持ちだと思っていたのだが」 「!?」 慌てて、イケメンオーラが出る前に顔にタオルを置いたけれど、どうした。 私、いきなり見ず知らずの男にナンパされてる。 え、モテ期?
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