プロローグ 理想の甘さ。

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肩までありそうな金髪の髪を後ろ手に縛り、蜂蜜の様な琥珀色の瞳で私をじっと見つめてくる。 鼻が高いとか、背が高いとか、鼻梁に金髪に蜂蜜色の瞳につい見惚れてしまいそうな容姿で言葉を失った。 てか、この人、私の名前を今、言った? 「すまない。時間がないんだが、髪をカットしてもらえるかな」 「え、あ、お客さん。どうぞ、中へ」 流暢な日本語だなーと感心していたら、私の短い髪を掬われた。 「くるみのショートカットも似合うが、俺はくるみよりもうちょっと短くしたいかな」 妙に馴れ馴れしく私の名前を呼ぶのは、スタッフのネームプレートを見たからだろうか? 外人さんがフレンドリーなのは、珍しくもないし。 「新規のお客様なので、アンケートとか書いてもらいますがお時間大丈夫ですか? カットは私で良いですか?」 「くるみじゃないと嫌に決まっているだろう」
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