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そして翌日。
つるっとまるっとすっきりした俺は、清々しく新年最初の警備部に足を踏み入れた。
「おー、柏木、すっきりした顔しやがって。男磨いたなぁ」
ニヤニヤ顔の谷木さんが背中を叩いてきた。
「お、おす。男磨かせていただきましたよ。
谷木さんも来ればよかったのに。すごかったですよー」
俺は小声でそう耳打ちした。
「ばーか。仕事明けにあんなとこ行ったら、搾り取られてカスカスにされるわ!」
「うわっ! その年でもうですか。お気の毒に……」
「お前やあいつらが、有り余りすぎなんだよ! 獣!」
「獣って……」
俺は噴出した。
「ほら、行くぞ! 新年の挨拶は、署長から始まって課長までだからな。
今日の朝礼は長いぞ!」
俺たちは笑いながらホールへと向かった。
さぁ。新しい年の始まりだ!
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