第1章

3/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
高校時代にT高校で起きた連続殺人事件を解決し、高校生探偵として探偵デビュー、その後いくつかの難事件を解決した、自分で言うのもなんだが名探偵だ。 今日は高校時代に所属していた探偵部の同窓会に来た。 メンバーは少し頭がいいのを鼻にかけてしょっちゅう俺の推理に難癖をつけてくるムカつく弁護士、水野美香。対して頭はよくないけど腕力だけはメチャクチャ強い、俺と同業の緒方真紀先輩。そして、俺でさえできない感情を読むという特技を持つ、謎の心理カウンセラー、林修太先輩。の(俺も含めて)四人。 俺たちは食事をさっさとすますと、眠った。 そして翌朝、事件が起きた。 俺たちの隣の部屋にいた奴の一人が殺された。 このペンションは4人が泊まれる大部屋と1人が泊まれる小部屋がいくつもある仕組みになっており、奴らは大部屋にいた、他にも、小部屋にいる客が数人いる。 大部屋の寝室は、4つに別れており、それぞれ鍵がかけられるようになっている。 奴らの名前を一人づつ書いていくのは面倒なので、仮に、A,B,C(AとCは女)とし、被害者をXとする。 俺は警察が来るまでの間自分で捜査することにした。 俺「はい!下がって!下がって!」 そう言うなり、A,B,Cと先輩方、ムカつく弁護士を押しのける。 俺「こういう時は専門家に任せて。」 そう言いながら手袋を着ける。 後ろから弁護士がウダウダ言ってきたが、すべて無視。 俺「まずは死体を見せてください。」 死体はそばにあった電気スタンドで撲殺されていた。 しばらく調べたが、死体には、特に異常な点は見つからない。 凶器も調べたがやはり手がかりはない。 オーナー「現場の寝室には鍵がかかっていた上に、大部屋にも鍵がかかっていた、いわば、二重の密室になっていたようです。いつまでも起きないと言うことで、A様が私にマスターキーを借りに来ました。それで、お客様立会いの下開けました。」 俺「なるほど。かぎは部屋の中にあったんですか?」 オ「はい、部屋の床に。」 俺は扉を探った。 俺「おや?ここに穴がありますね。」 オ「穴?」 俺「恐らく犯人はこの穴からサムターン回しなどを突っ込んで解錠したのでしょう。」 オ「サムターン回し?」 俺はサムターン回しについて説明した。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!