第1章

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読者の皆さんにわかりやすく説明すると、ドアに穴を開けてL字型の金属棒を差し込み、鍵のツマミを回し家に入る事、もしくは、それに使う道具。(図1参照) (図1) 俺「これでもう密室でも何でも無くなった訳だ。」 オ「おぉ!さすが名探偵さんだ!」 俺「後は簡単な話だな。この部屋全員の荷物検査だ。」 B「け、警察が来てからの方がいいんじゃないですか。」 俺「何で?」 B「いや、あのその。」 その時、 「バタン!」 Bが鼻血を出して倒れてしまった。 俺「大丈夫ですか?」 B「あ、はい。」 オ「とりあえずベッドへ。」 二人でベッドへ運ぶ。 すると、 C「あの!」 俺「何ですか?」 C「あそこの扉にもサムターン回しの跡が。」 俺「何!?」 俺が行くと、確かに大部屋と通路の間にある扉に穴が開いていた。 俺「本当だ、という事は容疑者はこのペンションの人間全員。」 オ「いえ、夜間に階段に出ると警報が鳴るようになっています。つまり容疑者はこの階にいるA様,B様,C様,水野様,林様,緒方様,そして、あなた様です。」 俺「いや、あなたもです。あなたなら警報装置を切ることができる。」 ところが、オーナーはにんまり笑って言った。 オ「警報装置は警備会社に連絡しないと切れません。」 ?事情聴取? A(中々の美人) (涙目で)私はXと付き合っていました。 私はXを愛していたから殺したりするはずがありません。(ここでしばらく号泣。) Qなぜ、恋人なのに部屋が同じじゃないんですか? 部屋が四つあるから、全部使わないともったいないって彼が言ったんです。 Q昨日、被害者の部屋に行きましたか? はい、夜の10時ぐらいに、10時半ぐらいには自分の部屋に帰りました。 Qその後どうしました? 疲れていたのでそのまま眠りました。物音とかは聞いていません。 Qそれを証明できる人は? いません。 B(体調が悪そうな青年) 俺はXとは最近知り合いました。 必然的に恨みはありません。 Q昨日、被害者の部屋に行きましたか? 行っていません。 Q不審な物音は? 聞きませんでした、9時半には寝ていたので。 Qそれを証明できる人は? いません。 C(少し太り気味) Q昨日被害者の部屋に行きましたか? 行っていません。 Q不審な物音は? 聞いていません。 Q何時に寝ましたか? 10時少し前ぐらいに布団に入ったのですがうるさかったので中々寝られず寝たのはたぶん12時ぐらいです。
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