第1章

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なぜか、緒方先輩がCに殴りかかろうとして、弁護士と林に止められる。 俺「いいえ、違います、彼女は偽装をしただけです。」 緒方「じゃあ、誰なの!?」 俺「Aです。」 一同はしーんとなった。 A「ななな、何か根拠は?」 俺「Cさんが、犯行時刻について興味深い証言をしてくれました。」 A「そんな、11時には寝てたはず。」 彼女はハッとして口をふさぐ。 俺「失言をしましたね、誰も時刻については言っていません。」 オ「あの、話が見えないんですが、」 俺「事件を最初から説明しましょう。昨日の晩、XはAを自室に呼んだ、しばらくたち、XはAに麻薬を勧めた。二人の間でどんな事があったのかは判りません、とにかく、Aは口論のあげく電気スタンドでXを殺害してしまった。そして彼女は考えた、CさんやBさんに罪を着せようと。CさんとBさんはXと同じ麻薬の常用者で、特にCさんは麻薬の購入資金を手に入れるために窃盗を行っていたのです。」 B,C「何の根拠があって。」 俺「Bさんは鼻血を出して卒倒、Cさんはいるはずもない虫を幻視した、どちらも最近話題の合成麻薬KSRの症状です!」 B,C「うっ!」 俺「とにかく、AはCさんに罪を着せるためにサムターン回しの跡を偽装します、ただ、Aはサムターン回しをやった事が無いので、距離や広さを間違えてしまった。翌日になり、俺がサムターン回しの跡を見つけた時、自分が疑われる事を恐れたCは、サムターン回しの跡を外の扉につけ、外部犯に見せかけた。以上が事件の真相です。」 Bは再び倒れ、Cは泣き崩れる。 C「少し、痩せようと思っただけなのに・・・」 しかし、Aは犯行を認めない。 A「誰が何と言おうと、私は認めない!もし捕まったら内定が取り消されちゃう!」 俺はAにそっと耳打ち。 俺「優秀な弁護士を雇えば、正当防衛で無罪にしてもらえますよ。まぁ、このペンションにはいないけど。」 そんな訳で、見事に事件は解決・・・したかに見えた。
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