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それが、ジュストを捕まえようとするようにこっちに迫ってきた!
その間にも、サレストの瞳のない目は、じっとジュストをにらみつけている。
「あ……」
勇敢な戦士であるはずのジュストが――
そのとき初めて、これまでに味わったことがないほどの、ものすごい恐怖を感じた。
自分の方に向かって伸びてくる光の幕をよけながら、ジュストは、やがて森の中をめちゃくちゃな方向に走り出した。
走っても走っても、あのサレストの目がついてきて、すぐ後ろで自分を見ているような気がして怖くてたまらなかった。
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