三.そして謎が解決する

1/10
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ

三.そして謎が解決する

結局篤人は文字通り『安楽椅子探偵』として、たった10mもない距離を移動すらしてくれず、椅子に座ったままらしい。 結局私が佳子に犯人を伝える役目を仰せつかった。 私も人見知りだから推理小説みたいな『犯人はあなただ!』なんてのは大っ嫌いなのだが……。 私は立ち上がって佳子の席に向かった。佳子はこっちを見ていたのですぐに私に気づき、助けを求める目でこちらを見ている。 私は佳子の隣に行って、しゃがみこんだ。4人掛けのテーブル席のため、椅子がないのだ。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!