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三.そして謎が解決する
結局篤人は文字通り『安楽椅子探偵』として、たった10mもない距離を移動すらしてくれず、椅子に座ったままらしい。
結局私が佳子に犯人を伝える役目を仰せつかった。
私も人見知りだから推理小説みたいな『犯人はあなただ!』なんてのは大っ嫌いなのだが……。
私は立ち上がって佳子の席に向かった。佳子はこっちを見ていたのですぐに私に気づき、助けを求める目でこちらを見ている。
私は佳子の隣に行って、しゃがみこんだ。4人掛けのテーブル席のため、椅子がないのだ。
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