赤×橙 2人の恋物語

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「あのさ…。」 「なに?」 千晃ちゃんが少し震えている。 何言われるのかな? なにか悪いことしたかな? そんな事ばかり考えていた。 「私、 西島君が好き。」 えっ…。 「えっと…。 その…。」 「うん。分かってる。」 「え?」 俺なんか言った? 「西島君彼女いるもんね。」 千晃ちゃんが泣きそうな声で言った。 「何のこと?えっ?」 「とぼけないでよ。 ちょっと前に女の人とキスしてたじゃん。」 千晃ちゃんは今にも消えそうな声で、でもしっかり確実に話した。 でも、誤解されてる。 どう言えば分かってくれる? 俺だって千晃ちゃんが好きなのに。 千晃ちゃんだけなのに。
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