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と思い続けながらただ待って、
何故って、
それはそのことをぼくは知っていたからなんだけど、
やがてぼくはぼくが良く行く街の本屋の棚の前でガラスの向こうにいるきみの姿を見かけて、
あとはきみがぼくに声をかければ、
きみの方からぼくに声をかけさえすれば、
すべては正しく始まったはずだったし、
始まっていたし、
始まったんだけれども、
けれども、
けれども、
けれども……
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