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新聞小説にはまった
新聞小説とは文字通り、新聞に連載される小説のことですね。
私、今まで読んだことなかったんですけど(汗)、昨年姉妹宅に滞在していたとき、おもしろいよと教えてもらったんです。
もう、がっつりはまってガン読み。
読売新聞連載の二作を、ご紹介します。
まずは、中村文則さんの「R帝国」。近未来の架空の国を舞台に、人間や社会とは何かを真正面から問う純文学作品です。
人間模様がもの凄く濃い。めちゃくちゃ好きな濃さです。ジャンルはSFで、近未来のある架空の国の物語です。
戦争も平和もあって、人権を大事にするようで踏みにじる、そんな時勢の中で生きる、そして死んでいく人々の物語。
背景設定はありますが、これは人間の物語で、心情・葛藤を描くうねりの波動が半端なく激しい。
いろんな物や事が周りでうごめいていて、自分ではどうにもできないことに向かって行く。どうにもできないのだけれども、どうにかしなくてはいけない。
そうした揺れやらあれやこれを追っていくこっちも心拍数上がります。文章でこれほどまでに人というものが描けるのだろうかとのめり込みました。毎回神回。
加えて、物語のワンシーンを描く挿絵も素晴らしくて。猫将軍さんというイラストレーターさんなのですが、毎回(ホントに!)物語を魅せてます。
これは本になるまで待てないと切り取って持って帰ってきました。本になるとイラストどうなるんだろう……つか、本、いつ買えるんだろう……(苦笑)
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