401人が本棚に入れています
本棚に追加
確かに最初の頃は毎回迷ってここに来るのにめちゃくちゃ時間がかかってしまっていたけれど、今は真っ直ぐ来れるし帰れるようになった。
「いや、違うって」
「え」
「こんな時間に一人で帰すのが心配というか……」
だんだん声が小さくなっていくにつれて、凪さんの表情は苦笑いに変わっていく。
その表情に胸がとくんっと音をたてる。
凪さんがあたしのことを心配してくれている。
ただそれだけで心が躍ってしまうほどに嬉しくなってしまう。
最初のコメントを投稿しよう！