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確かにそうかもしれない。
あたしが凪さんに仁とのことを『友達』と言ったのは、きっとそういう感情がいっさいなくなってしまったからだ。
もし少しでも“好き”という想いが残っていたら、“友達”だなんて思えないのかもしれない。
なんて頭の中で分析していると、小さく息を吐いた凪さん。
「そんなこと言ったら、俺と彩葉の関係もよくわからないからね。店員と客。元カレの兄と弟の元カノ。友達。それから、男と女」
「……」
「感じ方は人それぞれなんだよ」
凪さんはあたしとの関係のことを淡々と口にするけれど、凪さんにとってはどれなんだろう。
どんな風に感じているんだろう。
『男と女』だと感じることはあるのかな？
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