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全然そんな風に思われていないってわかっているのに、凪さんがこの気持ちを知っても困らせるだけ。
だから今はただこうやって見ているだけでいい。
とりあえず潰れてしまわないようにサンドウィッチも口に運びながらカシスオレンジをいただく。
そんなとき視界の隅に入ってきた凪さんは、明らかに凪さんに好意を持っているであろう女性と話していて。
彼女は凪さんの肘辺りの服を摘まみながら、甘えたような表情で凪さんに擦り寄っている。
その光景に胸がつきんっと痛んだ。
あたしにはあんなに大胆なことはできない。
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