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わたしの名前はレミ・マルシアーノ。ただの女子学生です……ということになってます。
放課後、誰もいないか確認しながら旧校舎に入る。この旧舎はもう使われていない。木造の朽ち果てた校舎。かつて教室だった場所には、机や椅子、使われなくなった黒板や、生徒が描いたと思われる絵など積み込まれ、物置と化している。
慎重に様子を確認しながら、廊下を慎重に歩く。だって、どこが腐ってるかわからないんだもん。
そして目的の場所についた。美術室と書いてある。
きちんと周りを見てから扉を開いた。実はこの美術室は秘密の場所で、他の生徒たちに見つかっちゃいけないことになっている。
それから壁にかけられている、油絵を軽くめくりスイッチを押した。
そして並んだロッカーの右から二番目に入る。扉を閉めて一息ついた。
ヒーローも正体を隠すって本当に大変だ。
ロッカーが動き出した。ロッカーは今地下に向かっている。エレベーターって技術なんだって。
こんなの作るお金があったら、食堂のメニューをもっと充実させて欲しい。
そんなことん考えているうちにエレベーターは止まった。自動的に扉が開く。
到着したのは見慣れた指令室であった。
「やぁ、レミ、待っていたよ」
生徒会長のホリン先輩がわたしに声をかけた。
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