星夜のセレモニー

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「レミ、紅茶を飲むか?  サリー先輩がカップに紅茶を注ぐ。添えられるクッキー。  ヒーローやっててちょっとした役得。 「サリー先輩ありがとうございます」  早速、紅茶を飲んでクッキーを一口。 「で、先輩。また事件ですか? 最近暇でよかったのに……」  ちなみに指令は、耳つけたジャスティスイヤリングから耳に届くよ。 「新メンバーが見つかったんだ」  ホリン先輩は、そういってニヤリと笑う。 「この変態部に入りたがる奇特な人っていたんですね」  わたしの言葉に、ホリン先輩は咳払いした。 「とにかくメンバーが決まった。今まで四人でやってきたが、戦隊はやはり五人いないとね」  ホリン先輩の言うこともわかる。だって古代の歴史に残る戦隊は五人組が多い。たまに三人とかいて、六人目がいたりとかなんとか。 「それと、学園本部からの指令も届いている。まぁ、今日は確認だけだ」  ホリン先輩は眼鏡をクイクイする。学園一勉強できる生徒のはずなのに、わたしには何故か変な人に見えるんだけど。 「それで五人目のメンバーは?」 「もうすぐ来ると思う。君と同じく一年生だ。年は一緒だが、君のほうが先輩だ。面倒を見てやってくれ」 「わかりました」
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