秘密

5/13
前へ
/134ページ
次へ
 ……というのは当時和子が付き合っていた相手がスポーツマンタイプの男ではなく、 さすがに腹は出ていなかったものの、 衣服の上からズボンのベルトの上当たりを小突くと赤ん坊の腹のようなポヨンとした感触が返ったからだ。  が、 そう感じていたとしても、 和子は塩谷のような男に身を投げ出したいとは、 さらさら思っていない。  同じことは当時の彼氏にもいえたが、 その場合は多少意味が異なってくる。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加