COLOR

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「ごめんね」と呟く君 困ったようなその瞳 最後まで 大人になれない 弱虫なあたし 手を伸ばしても届かない 蘇るあの頃の記憶 最後に一度だけ あたしの名前を優しく呼んで 何も変わらない 普通の日々が 急に輝きだした あの日 カラフルな景色を たくさん あたしに見せてくれたね 優しくしてくれるばかりの君に 素直になれなかった あたしがいる 「さよなら」と呟く君 背を向けて歩き出す 涙で あなたの広い背中が 小さくなる 隣で笑っていたかった 大好きな君の隣で もう叶わない そんなこと 一番分かってる 心の中が モノクロの世界に 引き戻されそうになるけど 君と見てた カラフルな景色が そこにはあるから これからもたくさん笑ってゆく 前に進むための 魔法
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