第1章

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三年後、結局迎えなんて来なかった。 同然だよね。大切な唯一の約束を破った人の言葉だもの。 果たせないのなら、しなければ良かったのに。 そしたらこんなことにはならなかった。 「お休み、お母さん」 目の前には綺麗な赤が広がっていた。 私は眠る。お母さんを抱き締めて。 子供の頃の、あの約束。 「約束。これからもずっとずっと一緒だよ」
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