第1章

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夜逃げして、寒い車のなかで夜を過ごしたとき。 私はお母さんの腕の中にいたの。 そしたらお母さんは突然切り出してきた。 「ねぇ、○○ちゃん。もしお母さんと離ればなれになったらどうする?」 その時まだ子供だった。 それでもお母さんの言おうとしていたことは分かった。 子供ってそう言うことには敏感なんだ。 親の心にはね。 「やだやだやだ!!ずっといっしょにいる」 私はただをこねる。 泣きじゃくりお母さんの胸にすがりつく。 本気のお母さんに、本気の想いをぶつける。 お母さんは背中をポンポン叩いてあやしてくれた。
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