エピローグ

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「ごめん、せっかくデートに誘ってくれたのに。」 「何言ってるの。まいさんこれもデートでしょ?どこかに出かけるだけがデートじゃない。一緒に入れれば僕はどこだっていいよ?」 「…ありがとう」 静流の言葉には何度も救われてきた。 麻衣子自身、自分は視野が狭くて考え方も他の可能性とかを考えないから、静流がいつもこうして言葉をくれると、そういう考え方もあるのか、と気づくことがたくさんある。 静流は大学で色々刺激を受けているようだった。 「今日は何食べる?」 「これだけ通ってもメニュー制覇してないのすごいよね。」 「あの人たち次々と新メニュー考えてるからなぁ…追いつかないね」 苦笑まじりに言う静流。 「天羽さんの考えるデザートも美味しいよねえ。和スイーツは絶品だと思う。」 そんな話をしながら、『華、ひらり』は目と鼻の先。岬も大きくなり、5歳になった。 さらにやんちゃになったけど、言うことはしっかり聞くお利口さん。それもそのはずだ、泉より華の方が怖いのだ。
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