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とJOLJUもユージの判断の正しさを認めた。渡すだけならば別にJOLJU自身が捜査に手を貸しているわけではないからJOLJUのマイ・ルールにも抵触しないだろう。多分……
「でもオイラなしでユージは大丈夫かだJO?」
「馬鹿か。俺はいつもお前なしに仕事している。くだらん心配はするな!」
……いや、今回はメチャクチャオイラを利用してるJO……
とJOLJUは口にしかけたが寸前で飲み込んだ。言えば拳骨が飛んでくる。ユージの拳骨は痛い。
JOLJUは了解し、ユージの肩の上で携帯電話を受け取り飛び降りる。
そしてテレポートしようとした直前、走り去っていくユージが前言を見事に翻す。
「ちゃんと俺の動きは把握しておけよ! 俺が呼んだらすぐに来い! 分かったな!!」
「…………」
JOLJUが反論する間もなく、ユージはそう言い捨て、走り去っていった。
数秒間…… 「理不尽だJO」「ユージはサクラ並に自己中だJO」と独りで呟いた後、JOLJUの姿はその場から消えた。
紫ノ上島 煉獄 午前11時18分
拓はゆっくりとHK G36Cを下ろした。
目の前には二人の射殺体が転がっている。二人共、拓が奇襲し仕留めたテロリストだ。一人だけは負傷させられたものの獲り逃がし、西の森のほうに逃げられてしまった。
「殺さず逮捕したかったけど」
倒した二人の生死を確認しようと思ったが、その必要もなかった。一人は頭を撃ちぬきさらに胸2発、もう一人には喉の他胴体に4発撃ち込んだ。ついさっきまでもがき、拓が駆け寄ったが目前で崩れ、事切れた。
二人共ロシア人のようだ。フル装備に最新通信機、防弾ベスト、自動小銃…… そしてガイガーカウンターを持っていた。核兵器対策装備をしている。……これといってプラスになるような情報はない。
その時だった。
西の森から激しい銃声が聞こえ、拓は振り向き銃を構えた。
フルオートの激しい応酬だ。激しい銃撃戦はまだ続いている。
……1対1じゃない。複数の人間が撃っているぞ……さっき逃がした奴か……?
自動小銃、ショットガン、SMG…… 誰か一人を複数が囲んでいるのが銃声だけで分かった。発砲の間隔から考えてプロだ。
拓は<煉獄>の奥の地下通路……セーフ・エリア6の方向を見た。確かサクラたちがそこにいると聞いていたが出てくる気配はない。
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